恋の仕方



道家と
両家はとても仲が良かった。
この両家は17年前にある約束をした。

各家とも異性が生まれたならばその二人を結婚させよう、と。







そして道家には男の子が生まれました。名前は蓮。
そして家には女の子が生まれました。名前は

この二人は将来結婚する事になりました。


「・・・・だからって・・・・
 なんでこんなこ憎たらしいトンガリ野郎なんですかーーー!!!??」

が頭を抱えながら叫ぶ。そして蓮は耳を塞ぎながらも聞こえていたようで
に言った。

「フン、仕方がなかろう。勝手に親が決めた事だ。
 オレだってこんなうるさい猿女はうんざりだ。」

「だ、誰が猿女ですか!!失礼ですね!!!」

「うるさいぞ、猿女。少しは静かにできないのか?そういうところが猿なんだ。」

蓮は表情を変えぬまま膝の上に置いてあった本を読み始めた。
はそんな蓮を見て呟いた。

「・・・・・だいたいどうして親は勝手に結婚を決めちゃうのでしょうね・・・?
 私だって・・・普通の女の子みたく恋をして、告白して、両思いになって・・・
 それで・・・愛し合って結婚したかったのに・・・・・・・・・・・・」

蓮はそう呟いた を見て舌を鳴らした。そして怒声を発した。

「そんなにオレとの結婚が嫌なんだったら家を出ればよかろう!!!」

蓮はそう言うと読んでいた本を床に投げつけた。

「べ、べつに蓮との結婚が嫌なんじゃないんですけど・・・・」

「ではなんなのだ!!何が嫌なのだ!!!?」

蓮は怒った。そんな蓮に

「なんでそんなに怒るんですか!?」

「お、怒ってなどいない!!」

「・・・・ではいいますけど、私は蓮のそうやって
 すぐ怒るところがまず嫌です!」

はプイ、とそっぽ向いた。
蓮は更に頭にきての前に立って・・・
そしてその後に鈍い音がした。


バチン!!!


「痛ッ・・・・・」

は痛さのあまり頬を抑えた。
蓮はの頬を殴ったのだ。

「何するんですか!!!・・・もう・・蓮なんて大嫌いです!!」

そしては飛び出していってしまった。

!!」

蓮の呼ぶ声も虚しく・・・その部屋にただ響く事しかなかった。




「ホントは・・・オレはお前が好きなんだぞ・・・・?・・・」

その発言はの耳に届く由もなかった。









「蓮のばかぁ・・・・私・・ホントは・・っ」

は川原で1人しばらく泣いていた。







30分くらい経ったであろう。

!!」

蓮の声だ。蓮はの後を追ってきたのだ。

「・・・蓮」

「・・・さっきはすまん・・・・」

「べつに・・・いいです」

雰囲気は重かった。
風が二人の髪を揺らした。




「私さ、ホントは蓮のことが好きです・・・」

「・・・・・・・?」

「私、普通の恋っって憧れてたのです。
 出会いから始まって・・・いろいろ頑張って両思いになって・・・
 告白したり失恋したり・・・・・」

「そうか・・・」

「でもね、私、ここにいてわかったんです。
 やっぱり蓮のことが好きです・・・。
 結婚・・・・ホントはすごく嬉しいんです・・・
 さっきはやつあたってすいませんでした・・・。」

がそういい終えると蓮はをぎゅっと抱きしめた。

「オレも・・・が好きだ・・・・
 結婚だって・・・オレも嬉しいんだ・・・・」

「蓮・・・・・」







「普通の恋をさせてやれなくて・・悪かったな・・・」

「んーん。いいよ。」





そして二人は手を繋いで家に帰っていった。








Fin

執筆:03年1月1日